特集はSDGsにもつながるアパレル業界での取り組みです。

環境省によると、1年間に国内に供給されているアパレル製品は35億点。
一方、年間に1人が購入する服は平均18点です。
人口1億人として計算しても、およそ18億点しか購入されておらず、余った商品の多くが実は”廃棄されている”のが現状です。

『季節もの』や『流行り廃り』が多いため、”廃棄を前提に商品が作られている”アパレル業界ですが、こうした『もったいない』を笑顔に変えようと挑んでいる企業が諫早市にあります。

業界の現状と、最新の取り組みを経営者に聞きました。

■ アパレル業界に変革を 世界的な急成長企業に

定価 12,000円のワンピースが1,490円。
これからの季節に必要な子ども用の水着も70%オフです。

長崎県時津町にあるフックマート時津店には、定価から6割以上割引された衣料品など 3,000点余りが並びます。しかも、すべて新品です。

お客さん:
「ワンシーズンで使い切れる値段だからいいかな」
「週一は絶対来ている。もうほかのところで買えないです」

運営しているのは諫早市にある『ピンチヒッタージャパン』

アジア太平洋地域で急成長した企業を選ぶランキングで、100万社以上の中から去年、長崎県内の企業としては初めて500位以内にランクインした”勢いのある企業”です。

社長の吉岡 拓哉さんです。
急成長の原動力を生み出すポリシーは…

ピンチヒッタージャパン 吉岡 拓哉 代表取締役社長:
「 ”もったいないを笑顔に変える” ってキャッチコピーを当社は掲げているので…」

■ 毎月40万点  廃棄される在庫商品を一括買取

2013年にピンチヒッタージャパンを創業した吉岡さん。
廃棄されるはずだったアパレル企業などの在庫を一括で買取り、他の企業に販売する卸売りをメイン事業に、従業員数 80人を超える企業に成長させました。

仕入れた在庫は、大村市の倉庫に保管されています。


物流事業部 川口 日菜子主任:
「倉庫全体で66万点ほどの洋服があります」

所狭しと積み上げられた段ボール。
これらはすべて捨てられるはずだった商品です。
毎月40万点程が入ってきていて、その数は年々増加しています。

川口 主任:
「まさかこの量が知らないところで廃棄されるっていうのは、まったくこの会社入社するまでは知らなかったことだったので」

買い取り扱い高は年々増加し、去年の150億円(前年比 +96億円)から、ことしは262億円を見込んでいます。

仕入れが増えると共に、『他社への卸売り』だけでなく『自社の通販サイト』でも販売。そして更に事業を拡大しました。

ピンチヒッタージャパン 吉岡 社長:
「さまざまな”もったいないの領域”を私どもが見つけて、それを自分たちのビジネスモデルにあてはめて、それをお客様に提供していって、お客様に価値を生んでいただくみたいなことを繰り返しやっていく」