躍動感が増した一方で 故郷を思う静かな演出も

7月下旬、本番の舞台での 初めての“場所踏み” です。

今回、舞踊の指導は、花柳 寿女香さんの娘である花柳 太香寿郎(たかじゅろう)さんが主に務めています。
太香寿郎さんは、千花寿郎さんの母であり、同じ才蔵役で 過去に2度、長崎くんちに出演した踊りの大先輩です。

4人が所狭しと駆け巡ることで賑やかさが増した一方、今回、万歳と才蔵がふるさとを懐かしむ “望郷シーン”を加えることで、静と動のコントラストがより強調されました。

寿女晏奈さん:
「2人の息ももちろん、4人で踊るので(難しいです)。まだ役に入りきれてないので」

阿蘭陀万歳はアクロバティックな動きも多く、合わせるのも一苦労です。

太香九郎さん:「速さがね(合っていない)。自分の速さで回していい…見えるから」

千花寿郎さん:
「最後に(脚を)回すところがあるんですけど、ちょっと運動音痴なので。(皆さんが)合わせて下さると言われたので任せようかなって」

太香寿郎さん:
「まだ役になり切っていないところもあったり…。内に籠っている感じです。みんな」