最初は行き当たりばったり 農家に声さえかけられなかった
『めのはち』の1日は、朝の野菜の仕入れから始まります。

松尾 英尚さん:
「実際にどうやったらできるとか、どうやってやるんだとか、全くわからなかった。本当にもう、行き当たりばったりで始めたような感じです」

知人の紹介で通うようになった時津町の『おがわ巨峰園』


松尾さん:「いま“ふじみのり”ですか?」
おがわ巨峰園 小川 孝行さん
:「いやいや巨峰。巨峰もだけど、“ふじみのり”も、玉の太りが良くて」
松尾さん:「凄いですね、形が」
市場での競りのほか、農家からも直接仕入れていて、子どもたちも一緒に収穫しています。

松尾さん:(風季ちゃんを腕に抱えながらぶどうを収穫)
「切るよ、ちゃんと(ぶどうを)持ってて。はい、できた」
はじめは、農家に声をかけることすらできなかった松尾さん。
それでも足繁く通うことで、買い物が困難な人たちにも新鮮な野菜を届けたいという想いが伝わり、取引先も少しずつ増えてきました。
新鮮…優しい八百屋さんです

農家・坂口マキ子さん:
「ほとんど無農薬に近い」
「やっぱり良くないものを食べたくないから。
孫たちが生まれた頃に、子どもに孫にって考えたときにですね」
こだわりの野菜を松尾さんを通して女の都に住む人々へ
坂口さん:
「周囲の方に優しい八百屋さんですよ。“あら、いいことしてるね”と思って」
1つ1つ選んで仕入れた野菜や果物。
新鮮さや種類の豊富さが客を惹きつけています。

買い物客:「やっぱり新鮮よね。気軽にね。パッと来られる」
買い物客:
「何より安くて、ちょっとしたものが買えるっていうのも、子どもたちも大好きで、よく利用させてもらってます」