Q. 感染した場合に気をつけることは?
A. 感染してしまうとワクチンも特効薬もない病気ですが、基本的には“予後がいい”と言われています。数日で熱もひくし、のどの痛みもひいていきます。
ただその間『喉が痛くて飲まないとか食べない』とかだと、“脱水(状態)”になってこじれていくことがありますから、小まめに水分を摂っていただくとか、熱が高い時には熱さましで下げていただくということが大事になります。

Q. 食べられれば、ちょっとずつでも食べることが大切だと?
A. そうです。年長さんぐらいになってくると頭痛とか倦怠感っていうのは強くなってくるので、それに対して解熱薬とかそういうもので少し下げてあげ、ちょっと気分も良くなるので、それで凌いでいただくという感じかなと思いますね。

食事が摂れればそんなに水分に対してこだわらなくていいのかなと思うんですけれども『何にも摂れない』ってなった時には、胃腸炎の時の対応と一緒で、多少、塩分が入ってたりする方がいいのかなと思います。
スポーツ飲料とか経口補水液じゃなくても、例えば味噌汁みたいなものでもいいですし、何か本人が摂れるものをですね。
(子どもは)冷たいものの方を好まれることがあるので、あまり熱くなくて、本人が好んで飲めるものですね。ヨーグルトとかそういうものでもいいかと思いますけども、何か摂るものをしっかり摂っていただくのは大事かなと思いますね。

Q. ヘルパンギーナの診断はどうやって?
A. ヘルパンギーナは臨床診断がメインになるので、抗原検査とかは一般的にないんですよね。ただ似たような症状が出てくるものがあります。
例えば1歳ぐらいのお子さんだと突発性発疹と言われるものですね。
それも同じように喉に発疹が出てきて高熱が出たりしますので、そういうものの可能性がある時もあります。
あとは急に熱が出て変な発疹が出てくる場合、川崎病であったりとか、他の重大な病気が隠れてる時もありますので、やはりその時はかかりつけの先生にご相談されてみるといいかなと思います。