Q. ヘルパンギーナだと勝手に判断せずに?
A. そうですね。(発症して)直ぐではなくても、翌日ぐらいには診ていただく方が安心かなと思いますね。
Q. ヘルパンギーナの流行は?
A. 例年、温帯の地域っていうのはだいたい5月から流行りだして、7月をピークにして8月ぐらいには減ってきて、10月ぐらいには見なくなるというのが一般的な経過ですね。
同じようなエンテロウイルスの族で手足口病ってあるんですけど、それが(ヘルパンギーナの流行から)ちょっと遅れて流行ると言われているんですが、ただここ数年は年間を通して結構見るようになってきてるので、一概に『夏風邪』のくくりではなくなってきています。
ヘルパンギーナとは兄弟みたいなウイルス感染なんですよね。
Q. コロナの影響は?
A. 手足口病は、コロナの前にも冬場にちょっと見たりしていましたので、今時の傾向なのか、ウイルスが変わったのかは私もそこまでは分からないですね。
『コロナでみんなマスクしてたので』というのもあるのかもしれませんが、教科書的には『一旦罹る、もしくは何回か罹ると終生免疫とか、大人まで免疫を持つ』って言われてきたんですけども、ここからは私見ですが、不経性感染(=細菌やウイルスなど病原体の感染を受けたにもかかわらず,感染症状を発症していない状態)ですね…(人同士が)話し合ってる時に(ウイルスを)貰い合ってるっていうのが、ちょっとなくなってる状況もあって、免疫が少し落ちて(ウイルスの)型違いが流行ったりとか、そういうことなのかなとも思います。
Q. 大人は罹るの?
A. 夏に症状が出る風邪というのはほとんどエンテロウイルスなんですね。
鼻水とか咳が最初あまりでないことも多く、夏場にぽっと熱が出てとかいうのが多いです。熱は出ないんだけど、結構、喉がかれて一週間ぐらい続くとかそういう症状もあったりします。
小さいとき1、2歳の記憶はないと思うんですけど、大人になっても意外と罹って、そういう症状出ることはあるんですよね。
育児でストレスがあるときや睡眠不足などだと、ちょっと(ウイルスに)負けてしまうこともあるかもしれないですね。