「現状から逃げたい」 トイレから出た妻の背後に立ち、無言で首に紐を
犯行日となった2025年4月7日。
この日も、妻がたびたびトイレに行くなどしたことで男は眠れずに朝を迎えた。そして、介護から解放されたいとの考えから妻の殺害を決意した。
被告の男(71):
「(妻や親の介護・家の問題などが)頭にあり、体調と精神面の不調もあって、現状から逃れたい、時間の余裕が欲しい、と思いました」
長女が帰省していた自宅から、妻を実家に連れ出した。母親は入院中で実家には誰もいない。
被告の男:
「実家の物置でビニール紐を見つけました。トイレから出てきた妻の背後に立ち、無言で首に紐を巻きました」
「死ぬかも、というくらいの力で、力いっぱい絞めました」
被告人質問で、男は淡々と、しかし生々しく当時の状況を語っていった。
一度首を絞めたもののうまくいかなかったことから、男は脱衣所へ行き、自分の首に紐を巻いて「絞め方」を試した。
再び妻のもとへ戻り、さらに強く絞め上げたその時、妻が口から泡を吹き始めたので手を緩めた。








