

建築からちょうど60年──

雨風と強い西日にさらされ続けた壁の『初めての修復作業』がことし5月、始まりました。

遊工房代表(東京) 宮川 雄介 代表:
「“取れてるお皿”って言うのはこれの事なんですけど」




作業に当たるのはモザイクや絵画の専門家たち。60年前の状態に近づける挑戦です。

遊工房代表 宮川 雄介さん:
「ガウディはかなり計算してやっているけど、今井さんは感情のままに貼っていった感じがあるので、すごく荒々しいがエネルギーを感じます。身近に触っていても伝わってきます」
■ 60年前の職人が隠した“秘密”を発見
足場をかけたのも60年ぶりです。縦横およそ10メートル。



素材には有田焼を初めとする『火鉢』が多様されていて、その美しい絵柄が壁画のオリジナリティを高めています。

キリストを現す十字架の真ん中には、さらなるモチーフを付けようとした“痕跡”が残されていました。

十字架の中心部分から放射状に固定用のボルトが伸びていました。
(設計イメージ図を指して)

遊工房代表 宮川 雄介さん:
「これ(光輪)がつく予定だったらしいんですよ」
さらに、今井さんも知らなかった“かも”しれない『発見』がありました。

遊工房代表 宮川 雄介さん:
「キョウトヒラタ…『平田タイル』さんって言う所がやってるんですけど」
(よく見ると、細かいパーツを組み合わせて“キョウト ヒラタ”の文字)
タイル職人の遊び心か…!?
(同様に小さなパーツで…)「ミヤマエさんっていう方が…」

“ミヤマエさん”60年前の仕事です。
遊工房代表 宮川 雄介さん:
「やってんなーと(笑)今井先生が知ってたかどうかは分からないですけど」











