西海市×DX

長崎県西海市役所は、去年6月から全ての部局に生成AIを試験導入しています。人口減少に伴う労働力不足をAIの力で補い、行政サービスを維持することが狙いです。

西海市情報推進課DX推進班 熊本英哲課長補佐:
「人手だけではとても足りない。今までの仕事の仕方を続けていても、継続的な仕事、行政サービスの提供がなかなか難しくなっていく。新しい技術も導入しながら仕事を進めていく必要があります」

「触ってみないと分からないので、まずは気軽に触るところからスタートしました」

西海市では生成AIを、議会答弁や式典挨拶、企画立案などで活用しています。例えば、「寒い時期の物産展で気を付けること」を10個AIに考えてもらうと・・・ー準備すべき物や配慮すべきことのアイデアを提案してくれます。

1時間頭ひねるより・・・

西海市情報推進課DX推進班 熊本英哲課長補佐:
「頭をひねって1時間悩むよりも生成AIに聞いて30秒でアイデアを出し、それがいいか悪いかを判断した方が絶対に早いですから。原案作成に一番時間がかかっている。そこをAIにやってもらって、あとはクオリティを上げる、質を上げる方に時間を振り向けようという提案なんです」

市の広報誌の表紙デザインや文章の原案作成などにも生成AIが活用されていて、職員は業務効率の改善を実感しています。

西海市さいかい力創造部政策企画課 染一実課長補佐:
「かなりの頻度で使わせていただいています。だいぶ早いです。効率性はすごく上がったので使えるものはどんどん使うべきだと思います」

一方で個人情報の管理など、リスクを最小限に抑えるためのルール作りにも取り組んでいます。

西海市情報推進課DX推進班 熊本英哲課長補佐:
「どういう風にリスクを抑え込んで、行政として活用していくか、配慮した上で使っています。効率化で浮いた時間をもっと他の仕事に回す。さらに効率のいい使い方を学んでいくことが今後の課題です」