米の品薄は改善するのか?

【住】私たちがお米を食べることで、生産者を守ることにも繋がりますから、日本の米文化は大切にしていきたいですね。ところで今後の見通しはどうなんでしょうか?

【平】「長米」の立山社長は、今回の米不足から課題が見えてきたと話します。

「長米」立山康司社長:
「今回の騒動に対する問題点をしっかり認識して、より確かなお米の生産や供給体制の見直しをしていかなければいけない。これだけお米自体(の値段)が上がってきますと、(米を)食べる量を減らそうかとか、パンや米以外の食べ物を食べようという考え方も分からないことではないですが、、お米を食べていただくと非常にありがたい。それが消費拡大や生産者を守ることにつながっていくと思う」

米不足の経験を活かせるか

【平】米については、アメリカやカナダを中心に、カリフォルニア産米の価格高騰等により、日本産米のオーダーが増加しています。2023年までの4年間で輸出額は、2倍に増加しています。

国内の米の在庫不足や価格高騰の中、「輸出用の米をなぜ国内向けに回せないのか」などの意見もあります。ただ、輸出用の米には補助金があり、そのため「用途も限られている」とのことです。

新米の出荷が順調に進んでいて、米の品薄状態は順次回復すると見込まれています。農水省は米の流通に対して、引き続き出荷・在庫等の状況を把握し、関係団体への働きかけや丁寧な情報発信などを行っていくとしています。

今回の米不足の経験を活かして、食料安全保障という面も考えて、しっかりとした米の安定供給体制を築いてほしいと思います。