米の「消費量」は半減

【住】家族が多いと、それだけ家計への負担は大きいですよね。ところで、米の消費量は多いんでしょうか?

【平】総務省の調査によりますと、国民1人が1年間に食べているお米は、1962年度の118キロをピークに年々減少、2022年度は50.9キロと約半分にまで減っています。

「食生活の多様化」、「少子高齢化」のほか、少人数世帯の増加による「炊飯の手間の敬遠」、「女性の社会進出の増加」による「外食・中食の増加」などさまざまな要因が挙げられています。

米農家も減っている

【住】米を食べる量が減って、収穫量が減っているということは米農家の数も影響しているのでしょうか?
【平】米農家の数も減少しています。農林水産省の調べによりますと、令和5年産の水稲作付面積(主食用)は、124万2,000ヘクタールで令和4年産より9,000ヘクタール減っています。これは米作り農家の減少を表すそうです。

農業生産を支える担い手の確保に向けて、就労条件の改善など魅力ある労働環境づくりが求められます。今、長崎県諫早市では、米の収穫の最盛期を迎えていて、米農家からは「多くの人にお米を届けたい」と願う声が聞かれました。