姉、兄、父が死んだ 11歳の被爆体験

松尾さんは11歳の時、爆心地から1.3キロ離れた長崎市の岩屋山の中腹で被爆しました。姉と兄は爆死、父も髪が抜け斑点が出て苦しみぬいたすえに亡くなりました。

松尾幸子さん:
「一人でも多くの方に私たちみたいな体験をしてもらいたくないということ、そして核を無くしてもらいたいということ、その思いが原点なんです」

松尾さんは28年前に「語り部」活動を始め、修学旅行生などに体験を語ってきました。

被爆者の平均年齢は85歳を超え、被爆の記憶を自らの言葉で伝えることができる被爆者は櫛の歯が抜けるように年々少なくなっています。

高校生「核兵器の廃絶を求める署名活動を行っております」
活水高校平和学習部は、核兵器廃絶を目指して1988年に発足した部活です。署名活動に加え、被爆者と交流して知った体験や思いを、小中学校に伝える講話なども行ってきました。

活水高校平和学習部 竹内伶さん(17):
「コツコツした積み重ねで、いつか核兵器のない世界に繋がればいいなという思いでやってます」