長崎に原爆が投下されてから9日で80年となりました。
原爆犠牲者を悼もうと平和公園や爆心地公園には朝から多くの市民が訪れ、平和祈念式典では鈴木長崎市長が世界の指導者へ向け、核兵器廃絶の実現に向けた具体的道筋を示すよう訴えました。
原爆犠牲者を悼む80年目の夏


原爆投下から80年、長崎は祈りの朝を迎えました。
7万4千人が犠牲となった長崎原爆。被爆者の平均年齢は86歳をこえました。

胎内被爆した男性(79)「母親は全身ケロイド、胎内被曝でなんとか生まれてきました」「平和に見えますけど、難しい時代ですね」

5歳の時に被爆した女性「思い出したくないんだよ5歳でしたけどね、どんなに惨めな思いで逃げ回ったか、食べ物もなくて人間の欲で戦争は絶対にしてはいけないと思います」

被爆二世の男性(73)「戦争はなかなか無くなりはしないと思うんですけど」「核爆弾だけはあってはいけない」

去年、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協で代表理事を務める横山照子さんは長崎の自宅で被爆80年の朝を迎えました。

横山照子さん「80年を迎えられなかった人たちがたくさんいるなと両親や姉たちや妹が逝ってしまって私ひとり残されたという気がするし、でもなお、若い人たちといっしょにこの運動を実行していかないといけないなと思っています」