新型コロナの5類移行で大きな変化が出ている宿泊業についてです。
宿泊施設向けに価格算出システムを提供するメトロエンジンによる宮崎県内の宿泊施設の年末年始の平均料金です。
新型コロナ前の5年前は1万3000円余りでしたが、この年末年始は1万8000円を超えていて、平均で5000円以上値上がりしたことになります。
また、宮崎市だけ見ると5年間で7000円近くも値上がりしています。
新型コロナが5類に移行したことに伴い、需要が回復した宿泊業界。それに伴い料金の値上がりや人出不足といった課題も出ています。
業界の対応を取材しました。
料金転嫁を最低限に 様々な経費削減策
宮崎市の宮崎第一ホテル。
新型コロナが5類に移行したことにより宿泊客が増加し、平日は、ほぼ満室状態が続いている。

需要回復に物価高騰も重なり、宿泊料金はコロナ前に比べて1000円から2000円値上がりした。
ホテル側では、料金の転嫁を最低限に押さえようと様々な経費削減に努めている。
例えば・・・
(三浦功将記者)
「きょうから連泊なんですけど清掃は結構です」
(ホテル従業員)
「かしこまりました。それでは、こちらの飲み物をサービスしております」

「室内清掃が不要」という利用客に対し、ビールやお茶などをサービスすることで清掃の回数を減らし、コスト削減につなげるのがねらいだ。
また、清掃が必要な場合は、部署の異なるフロントスタッフなどもベッドメークに加わることで人件費の抑制を図っている。

(宮崎第一ホテル・フロントチーフ 橋本和佳さん)
「サービスとか接客でお客様に選んでいただける感じで集客したいと思っている。ホテルの宿泊プランとかイベントを充実させて、ホテルのオリジナリティを十分出していきたいと思っています」
