九州防衛局は、新富町の航空自衛隊新田原基地で、来月8日から日米共同訓練を行うことを発表しました。
アメリカ軍からは、これまでで最も多いおよそ300人が参加するほか、来年度から新田原基地に配備されるステルス戦闘機F35Bが初めて飛来する予定です。
22日は、県庁で新田原基地周辺の自治体の首長らが出席した連絡協議会が開かれ、九州防衛局が訓練の概要を説明しました。
それによりますと、新田原基地での日米共同訓練は、在日アメリカ軍基地がある地域の負担軽減を目的に来月8日から20日まで13日間にわたって行われます。
訓練は「タイプII」と呼ばれる規模の大きなもので、アメリカ軍からは、山口県の岩国基地に所属する海兵隊員およそ300人が参加します。
参加人数は、これまでで最も多くなっています。
また、期間中は、来年度から新田原基地への配備が始まるステルス戦闘機F35Bも、岩国基地から初めて参加し、四国沖や九州西方の空域で訓練を行う予定です。
(九州防衛局 江原康雄局長)
「国際情勢は厳しくなってるというのが一番あると思っている。この中で日米共同訓練をやらせていただいて、日米間の相互運用性の向上を図ること、戦術理論向上を図ることは必要なことと考えており、できるだけ地元の皆様にご負担を与えないようにして、訓練を実施していきたいと考えている」
(新富町 小嶋崇嗣町長)
「これまでにない規模で人数がこられるということでしたので、一番は事故・事件等が起こらないようにということと、基地内宿泊にとどまらず、外に泊まられるということも予想されるので、綱紀粛正をお願いをしたところでございます。」
このほか、訓練では、アメリカ軍300人のうち100人が基地周辺のホテルに宿泊することになっていて、九州防衛局では、連絡本部を設置するなどして、住民の不安解消に努めたいとしています。