少なくとも行きたくない場所にはなってほしくない
こうした懸念もある中、なぜ、学校のトイレの洋式化が進んでいないのか?
宮崎市で見えたのは施設の老朽化と予算の問題だ。
市内では、ほとんどの小中学校で校舎や体育館などが築30年以上経過。
施設の修繕に加え空調の整備といった費用もかかるため、これまでトイレの洋式化が進まなかったと市の担当者は説明する。


ただ、今年度は、8000万円をかけておよそ140基の洋式化を進めていて、来年度中に洋式化率50%を目指すとしている。

(宮崎市学校施設課 齋藤洋介課長)
「今年度におきましては、昨年度の洋式化の2倍程度の数で進めているところ」

災害時には避難所としても利用される学校。
そういった観点からもトイレ環境の早期の改善が求められる。
(女子小学生)
「学校のトイレは、何か雰囲気として若干暗い感じがあるので、明るいイメージのトイレになったらいいなと思う」

(宮崎東小学校 鈴木重仁教頭)
「(児童たちの)憩いの場のひとつにはなってほしいと思うし、少なくとも行きたくない場所にはなってほしくないと思う」
