老朽化による崩壊が進んでいる宮崎市中心部の「青空ショッピングセンター」について、宮崎市は、3日、崩れた建物の一部の撤去を行いました。

(長友幸生記者)
「崩壊した建物の一部が市道にまではみ出していた青空ショッピングセンター。現在、市がこの部分の撤去作業を行っています」

3日午前9時ごろ

宮崎市の中心部にある「青空ショッピングセンター」は老朽化が問題となっていて、先月6日には、建物の一部がさらに崩壊して市道にはみ出していました。

3日午前9時ごろ


宮崎市は、道路の通行に支障があるほか、危険だとして、「略式代執行」により、3日、建物の一部の撤去を行いました。

「略式代執行」は、建物の所有者が特定できない場合に行政が代わりに解体を行う措置のことで、費用は所有者が判明した時点で請求されます。

3日午前9時ごろ
3日午前9時ごろ


(近くの青果店従業員)
「大きい台風が来た時にがしゃんとなる恐怖もありますけど、一応、きょう工事がありますよということで、安心して通行できるかなと思いますね」


終戦後ごろから栄え始めた商店街「青空ショッピングセンター」は、1つの建物に複数の店が入る長屋となっていて、所有者は84人。
このうち、およそ20人が所在不明になっていて、建て替えできないことが課題となっています。

3日、行われた定例会見で宮崎市の清山市長は、「青空ショッピングセンター」について、今年4月に改正された空き家などの処分を円滑に行える法律を有効に活用していきたいと述べました。

(宮崎市 清山知憲市長)
「土地建物がはっきりしていない、不明なところに関しては、改正された民法を活用して法的なプロセスに進めて行きたいと思っております」

作業終了後 3日午後3時半


市では分かっている所有者に対して勉強会などを開催し、今後の方向性をまとめていきたいとしています。