「空飛ぶクルマ」の関連事業をめぐり混乱が続いていた宮崎県の延岡市議会についてです。
31日、臨時議会が開かれ、空飛ぶクルマ関連事業の予算案が3度目の提出で可決されました。
31日の臨時市議会では、市側が、「空飛ぶクルマ」も見据えた新たな救急搬送体制づくり事業と平常時・災害時共通のネットワーク構築事業、あわせておよそ3億円の一般会計補正予算案を提出しました。
この2つの事業を巡っては、再議を含め市議会に2度提案され、いずれも否決されていました。
3度の提出となった31日、採決の結果は・・・賛成16、反対10の賛成多数で可決されました。
予算案は、これまで「議論の時間がほしい」などとして、反対の立場をとってきた公明党と立憲民主党の市議団が賛成にまわったことで可決され、賛成した理由については「これ以上、市政を停滞させてはいけない」などとしています。
(延岡市 読谷山洋司市長)
「市民の皆様方のお気持ち、そしてお声、これが議会を動かしたものだと思っておりますので、私共としても市民の皆さんのご意見お考えを真摯に受け止めて1日も早く成果をしっかり出す、それが私たちの役割だと思っています」
市では今後、宮崎大学を含めた医療関係者や防災関係者などと検討会を設立して、空飛ぶクルマの離発着場の選定や飛行ルートについて協議し、今年度中に延岡市で飛行実験を行いたいとしています。