性教育の重要性を訴える取り組みです。
宮崎県内外の助産師でつくる市民団体が延岡市で性教育についての啓発イベントを開きました。
延岡市で開かれたイベント「0歳からはじめる性教育」。
主催したのは、県内外の助産師でつくる市民団体、「日本いのち心(こころ)アカデミー協会」です。
イベントには、主に0歳から小学生までの子どもを持つ家族連れが参加。
水野代表が講演し、性教育が行われないことで性に対し誤った知識が広がったり、予期せぬ妊娠につながったりするなどの問題を指摘したうえで、幼い頃からの性教育の必要性を訴えました。
(日本いのち心アカデミー協会・水野弥生 代表)「SNSで情報を子供たちは得てます。勝手に流れてきます。子供たちは、その情報が正しいのか判断する力がありません。だから、私達大人が正しい知識を伝えていかなければいけません。」
このあと、助産師を目指す学生や思春期の子どもを持つ保護者も登壇し、それぞれの立場から「性教育」についてディスカッションしました。
(助産師を目指す学生)「(性教育の広がりには)地域差もあるんじゃないかなって思って。でもこの性教育はみんなにとって大事なことだからどこに住んでてもみんながちゃんと知れるようになったらいいなって」
このほか、会場には、性教育に関する絵本を紹介するコーナーや、「子宮から生まれる」ことを身をもって体験できるコーナーが設けられました。
「(性教育は)私が思ってたよりも広い意味での多様性とか、そういうところまでやっぱり関わるものなんだなって自分を大切にするっていうところで、すごいいい勉強になりました。」
「親子で恥ずかしいものとかちょっと隠すものというのじゃなくてもっとオープンに家族で話ができるように、していきたいなっていう感じです」
(日本いのち心アカデミー協会・水野弥生 代表)「性教育っていうのは人権教育だというふうに思っていて、日々の生活の中でお母さんお父さんが伝えることもできるっていうのを知ってもらって、日々の声かけを気をつけてもらうきっかけになったらいいなって思います。」
「日本いのち心アカデミー協会」では、性的行動だけではなく、ジェンダーや人権など幅広い内容を含む「包括的性教育」に力を入れていて、今後もイベントや学校での講演などを通して、命の大切さを訴えていきたいとしています。