MRTテレビ「Check!」で日常生活での疑問や不安などを調べていく「Check!調査班」、今回は、ある交通違反に注目します。

「横断歩行者妨害」。罰金9000円、違反点2点の交通違反ですが、皆さん、どういうものかご存知でしょうか?

この、「横断歩行者妨害」ですが、宮崎県内での去年の摘発件数は、4473件。5年前の10倍以上に増加しています。
急増の理由、また、どんな場合に違反になるのか調査しました。

警察の取り締まりに同行取材


調査班は、先週、宮崎市で行われた警察の取り締まりに、同行取材した。午前7時半、現場は、片側1車線で、信号機のない横断歩道がある。

しばらくすると、警察が、1台の車を止めた。

(違反者)「違反になるんですね」
(警察官)「違反になるから止めさせてもらった」

違反の理由は、横断歩行者妨害。確認すると、確かに横断歩道の横に人が立っていたにもかかわらず、そのまま通過している。



(違反者)「そうですか。それは勉強になりました」

交通違反は、何十年ぶりと言う、この男性に話を聞くと・・・

(記者)「止まらないといけないという認識はあった?」
(違反者)「認識はもちろんある」

このほかにも、およそ1時間の取り締まり、歩行者妨害で、あわせて4件が摘発された。

(宮崎県警察本部交通指導課 坂本智弘課長補佐)
「交通量が増える時間帯、通学通勤時間帯に急ぎ、焦りの心理と相まって(歩行者を)見落としてしまうという場合が多くなっている」

宮崎県内の摘発は5年間で10倍以上に


道路交通法では、横断歩道を渡ろうとする歩行者や自転車がいる場合、手前で一時停止し、歩行者の通行を妨げないようにしなければならない。

県内での歩行者妨害の摘発は、警察が取り締まりを強化していることもあり、年々増加。
去年は4473件と、5年前に比べ、実に10倍以上に急増している。