間もなく大雨のシーズンを迎えますが、気象庁は、「線状降水帯」の発生を知らせる情報を、今月25日から、これまでより最大30分早く発表する運用を始めると発表しました。
発達した積乱雲が直線状に並んで、長い時間、大雨を降らせ続ける「線状降水帯」。
去年9月の台風14号では、県北部で2度発生し、大きな被害をもたらしました。
また、おととし7月には、鹿児島県を中心に発生した線状降水帯がえびの市付近にかかり、記録的な大雨となりました。
気象庁は、現在、この「線状降水帯」が発生したと判断した場合、「顕著な大雨に関する情報」として発表していますが、今月25日からは、予測技術を活用してこの情報を、これまでよりも最大30分早く発表する運用を始めることにしました。
この情報には、どのような意味合いがあるのでしょうか。
(気象予報士 野田俊一郎さん)
「今回の新たな運用による情報は、警戒レベル4相当の情報が出ている中で発表される状況になりますので、もう既にかなり危険としては差し迫った状況ですと、まだ命を守る行動ができる方は、それを優先してくださいというような情報になると思われます」
気象庁では、この情報が発表されたら、市町村が出す避難情報を確認したり、危険な場所にいる場合は安全な場所に移動したりするよう呼び掛けています。
なお、JNNでは、情報の意味が明確に伝わるよう、この「顕著な大雨に関する情報」をこれまでどおり「線状降水帯発生情報」と言い換えてお伝えします。