見間違い?勘違い?

なぜ、こんなにも歩行者の信号無視が続発しているのか。現場でさらに取材を続けていると・・・

(垣内沙耶記者)
「ああ、渡っちゃった」

歩行者の信号が赤のまま、一人の女性が横断歩道を渡った。この女性に話を聞いた。

(女性)
「あ、青じゃなかったですかね」
(垣内沙耶記者)
「車の信号は、青だったんですけど、歩行者の信号は赤だったんです」
(女性)
「あっそうだったんですか、青になったと思ったけど」

女性は、歩行者の信号が赤であることに気付いていないようだった。

こうした「勘違い」はほかの歩行者からも聞かれた。

(歩行者)
「勘違いして、向こう(車用)の青が、こっち(歩行者用)の青と一緒だなと、ちょっと錯覚するんですよ。時々やっぱりしますね。慌てておっとっとっとというのは、よくやりますね。」
「あの(車用の)信号と同じ高さにあるから、青になったときに間違えて渡ってしまいます」

信号をよく見て確認を

こうした実態を、県内の信号機を遠隔管理している交通管制センターの担当者に見てもらうと・・・

(宮崎県警察本部交通部 大塚智樹交通管制官)
「皆さん、やっぱり周りの雰囲気で歩き始めたりしているというところが確認できました。こういう信号が無視されるような状態というのは、危険な状態だと思います。
やはり基本的に信号をよく見ていただいて、確認した上で渡っていただきたいと思います」

県内の歩車分離式信号機の設置率は、信号機全体の3.2%。普及率が低く、認知度不足も否めないが、「事故防止の対策」が、「事故誘発」につながらないよう、歩行者もドライバーも目の前の安全確認を怠らないことが重要だ。

※MRTテレビ「Check!」2月11日(祝・金)放送分から