家飲み、一人飲みが始まり 記憶がないまま焼酎を買いに
そして、飲み方はさらに大きく変わります。
飲み会に行く前に家でビールと焼酎を飲むと、酔いが回って出かけるのが面倒になる。「ごめん、今日ちょっと疲れてからやめるわ」。
かつては「眠い、疲れている、朝早い」からこそ飲みに行っていたはずが、「同じ理由で断り始める」。飲み会を断るようになったのです。
「家飲み、一人飲みが始まったわけです。これがほんとにね、自分の中では気に入ったわけですよね。楽じゃん」。
「外に行くとやっぱりこういろんな人たちに会うわけ、見られるわけですよね。でも家飲み、一人飲みってほんとに気が楽だったんですよね」。
外で飲むとなくしがちだった「財布、携帯、鍵の束、なくさないんです」。
仕事も順調。この飲み方が自分のルーティンとなり、満足していました。
「記憶がないと」。
一人暮らしのはずの部屋で、朝、リビングに行くと、新品の紙パックの焼酎が置いてありました。
「えっ!と思って。誰買ってきたの?。いや、俺一人暮らしなんでしょ」。
ゴミ箱を見ると、昨日飲んでいたはずの紙パックが綺麗に畳んで捨ててある。「あ、俺、几帳面なんです、結構」。つまり、「記憶がないまま焼酎を買いに行っていたわけです」。

自分がお酒にコントロールされているという自覚がないまま、山口氏の日常は、静かに、しかし確実に蝕まれていきました。










