今年10月、宮崎市清武町の住宅で夫の胸に包丁が刺さり死亡した事件で、重過失致死の罪に問われている65歳の女の初公判が開かれ、検察側は拘禁刑2年6か月を求刑しました。
起訴されているのは、宮崎市清武町の無職、熊谷冷子被告(65歳)です。
起訴状などによりますと、熊谷被告は、今年10月、自宅で料理中に夫の昌一さん(62歳)と口論になった際、持っていた包丁が昌一さんの左胸に刺さり、出血性ショックで死亡させたとして、重過失致死の罪に問われています。
宮崎地裁で開かれた12日の初公判で、熊谷被告は、「間違いないです」と起訴内容を認めました。
このあとの論告で検察、検察側は「被告人の過失の程度は重大であり、結果も取り返しがつかない」などとして拘禁刑2年6か月を求刑。
一方、弁護側は、口論の際に昌一さんが熊谷被告を突き飛ばしたり、顔を叩いたりして接近してきたことから、「包丁が刺さってしまった経緯に酌むべき事情がある」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。
このあとの最終陳述で熊谷被告は、「主人がかわいそうでたまらない。一生償って供養をしていきたい」などと涙ながらに述べました。
判決は今月25日に言い渡されます。







