宮崎県内の関係者が全国を主導し、ユネスコ無形文化遺産登録を目指している「神楽」についてです。

ユネスコへ提案されることが決まったのを受け、夜神楽が本格的に始まっている高千穂町では保存会のメンバーや住民から「地域活性化につながれば」と期待の声が聞かれました。

先週末、高千穂町の上永ノ内地区で奉納された天岩戸神楽。保存会のメンバーが三十三番を厳かに舞いました。

現在、保存会のメンバーは10人。
地区では人口減少や少子高齢化が進み、神楽の継承が懸念されています。

そうした中、「神楽」がユネスコ無形文化遺産登録に向けて提案されることが決まり、保存会のメンバーや地域住民からは期待の声が聞かれました。

(地域住民)
「ユネスコに登録という形になると、すごく喜びもあるし、地域の活性化につながれば大変うれしい」

(上永ノ内神楽保存会 工藤蒼大さん)
「(ユネスコ登録で)ここから興味を持って来てくれたりしたら、人も増えると思うのでうれしい」

(上永ノ内神楽保存会 土持陽宏さん)
「40年くらいやっているがようやく認められた感じがする。世界の人に見てもらって、こんなにすばらしいんだというのを見てもらいたい」

「神楽」のユネスコ無形文化遺産の登録は、2028年に可否が決まる見通しです。