都城市の都城商業高校では、今年5月、学校の売店が閉店してしまったのですが、生徒たちが売店の復活に向け奮闘しています。
生徒たちが目指しているのは「持続可能な売店」。9日のプレオープンを取材しました。

都城市の都城商業高校。
9日の昼休み、ある場所に生徒たちが続々と集まってきました。

(都城商業高校 北郷晶子教諭)
「後ろに行って~!後ろに行って!前が密になってるから、後ろに行って」

生徒たちのお目当ては、9日にプレオープンを迎えた新しい売店です。

今年5月、利用者の減少などにより閉店となった学校の売店。

しかし、地域や環境に配慮した消費行動、「エシカル消費」についての授業をきっかけに生徒たちが売店の復活に向けて動き出しました。

(都城商業高校購売会NEO 奥 雪乃さん)
「何かどうにかして(売店を)再開できる方法はないだろうかというのと、持続可能な売店をするために、何かできることはないかなというので」

「購売会NEO(ねお)」と名付けられたプロジェクトには、1年生と2年生19人が参加。

売れ残りをなくすために取り扱う商品についてのアンケートを行ったり、これまで運営を行っていた事務員にアドバイスをもらったりして準備を進めてきました。

また、仕入れ先となる店舗も自分たちで交渉。

さらに、環境に優しい売店にしようと食べ残しをたい肥化する自作のコンポストも設置しました。

そして、迎えたプレオープン。

プロジェクトメンバーの生徒たちがスタッフとなってパンやおにぎりを販売しました。

(丸山敦子記者)
「何を買ったんですか?」
(生徒)
「ラグビーパンです」
「じゃりパン買いました。(売店の復活は)めちゃくちゃ嬉しいです」
「パンは売り切れちゃったんですけど、おにぎりは買えたのですごく嬉しいです」

(※開店から6分ですべて売り切れ)

(購売会NEOの生徒)
「たくさんの人が並んでいて、みんなが楽しみに待っているというか、そういう感じがよかったなと思います」
「とても嬉しかったです。仕入れさせていただいたお店にも感謝を伝えたいです」
「これ以上お客さんが増えたときに仕入れる数を考えたりしないといけないと思いました」

大盛況でプレオープンの日を終えた新しい売店。
今後は利用客数と仕入れ数のバランスなど課題を洗い出し、来年から週1回の営業を目指します。

(都城商業高校購売会NEOリーダー 奥 雪乃さん)
「今後は生徒から愛される売店、ちゃんと需要がある売店、みんなから求められる売店にしていって、生徒があってほしかったと思われる売店にしていきたいと思います」