魚料理などに使われる「サフラン」についてです。
この「サフラン」、国内で流通しているもののほとんどが輸入品なんですが、宮崎県延岡市では、産地化に向けた取り組みが進められています。

8日、宮崎市で開かれた食事会。その主役はというと・・・「サフラン」です。

(九州築地 築地加代子代表取締役)
「宮崎はとてもお魚も美味しい県であるし、農業の方も盛んなので、そういった意味でもいろんなコラボの料理ができるのではないか」

国産サフランの認知度アップを図ろうと開かれた食事会。およそ20人にサフランを使った様々な料理がふるまわれました。

(参加者)
「サフランのダシというか、サフランの香りも風味も、本当にどれも鼻から口から心から幸せになれる、そんな味が全部する」

国内で流通しているもののほとんどが輸入品という「サフラン」。
ただ、今回の食事会で提供されたものは、延岡市で生産されたものです。

延岡市では、サフランの産地化を目指し九州保健福祉大学と連携。2015年から栽培を始めました。

2019年には、「延岡ひなたサフラン」として商品化し、現在、9戸の農家が栽培。
年間400グラムほどが生産されています。

(延岡市サフラン生産部会 河野明部会長)
「今後もより多くの方々に延岡ひなたサフランの魅力を知っていただいてですね。いろいろな場面で使っていただけると嬉しく思います」

1グラムあたりおよそ1000円と高値で取り引きされるサフラン。8日夜の食事会で延岡産のサフランを味わった人は・・・

(参加者)
「希少価値が高いていうことを知ってなお一層美味しく感じられた」
「いっぱい普及していろんなレストランで食べられるようになればいい」

サフランの栽培について研究している九州保健福祉大学の渥美聡孝准教授も延岡での特産化に期待を寄せています。

(九州保健福祉大学薬学科 渥美聡孝准教授)
「延岡でもこういった取り組みっていうのをアピールする機会があるというのは、とてもありがたいこと。宮崎県内の皆さんとか、日本の皆さんに伝えられれば」

※MRTテレビ「Check!」12月9日(金)放送分から