ヴィアマテラス宮崎の今シーズンリーグ最終戦。
この試合は、退任を発表した水永監督と引退する2人の選手にとっては最後のリーグ戦となりました。
3人の門出を勝利で飾ることはできたのでしょうか?
(報告・山崎直人)「リーグ最終戦。引退する宮本真緒選手・福丸智子選手、退任する水永翔馬監督にとっては新富でのラストゲームになります。たくさんのサポーターの前で有終の美なるでしょうか?」
(サポーター)「宮本さんとかがすごく応援している方だったのでぜひ頑張ってほしい」「(最終戦で)こっちもみんな気合い入ってるんで、(それが選手にも)伝わると思います。プレッシャーにならない程度に(笑)」
最終節はリーグ5位のASハリマアルビオンと対戦。
引退を表明している2人はリザーブメンバーに入り、出番を待ちます。
(寺田妃花選手)「新富ラストマッチ!感謝の気持ちをプレーに込めて終わり良ければすべて…」(ヴィアマイレブン)「よし!」
試合は前半、風上のヴィアマテラスが何度も相手ゴールを襲います。
しかし、ゴールを割ることはできず、0対0で折り返します。
後半もチャンスを作りますが得点には至らず、迎えた後半15分。
(場内アナウンス)「宮本真緒~」
さらに後半28分には。
(場内アナウンス)「福丸智子~」
今シーズンでユニフォームを脱ぐ2人がピッチへ入り、得点を狙います。しかし、後半34分に先制したのはハリマ。
3人のためにもこのまま終わりたくないヴィアマテラス。
2分後、ボールはチームトップのゴールを決めている小澤へ。
小澤の今シーズン5ゴール目でヴィアマテラスが同点に追いつきます。
しかし、直後に勝ち越しを許し、1対2に。
最後まで走り抜きましたが、最終戦を勝利で飾ることはできませんでした。
そして試合後にはセレモニーが行われました。
(今季限りで退任・水永翔馬 監督)「勝って当たり前というプレッシャーはあったが、選手たちは本当に毎日サッカーに向き合って頑張ってくれました。本当に最高な4年間でした。本当にありがとうございました」
(宮本真緒選手)「私は選手を終えますが、これからもヴィアマに携わった一員として陰ながら力になれたらと思います」
チーム発足当時から在籍していた福丸選手は。
(福丸智子選手)「今ではこんなにもたくさんの方々が来てくださるようになり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」
リーグ連覇を狙うも今シーズンを4位で終えたヴィアマテラス。
しかしチームは来月行われる女子サッカー日本一決定戦、皇后杯に向けて前を向いています。
(キャプテン・嘉数飛鳥選手)「1試合でも多く一緒に戦いたいというところは選手全員が思っていると思うので、それが達成できるように(皇后杯も)しっかりみんなで戦っていきたいと思います」
今シーズンの順位は22試合を戦って10勝4引き分け8敗でした。
リーグ連覇を狙いましたが、去年のエースが移籍し、さらに開幕戦で攻守の要でありキャプテンの嘉数選手がケガにより離脱。苦しい戦いを余儀なくされました。
その分、選手たちの競争は活発になって、来年に向けては期待が持てます。
女子サッカー日本一を決めるトーナメント、皇后杯が来月行われます。ヴィアマテラスは2回戦からの登場で、来月15日に都城市のクロキリスタジアムで行われます。
去年はベスト8でした。今年は悲願の日本一を狙います。