大阪・関西万博です。西都市、木城町、西米良村の6つの神楽で構成される「米良の神楽」が29日から現地で上演されていて、国内外の人たちを幽玄の世界へと誘っています。

(丸山敦子記者)「国内のみならず、世界中から多くの人が訪れる、大阪・関西万博。ここで宮崎の神楽の魅力を発信します」

大阪・関西万博で31日まで開催されている「Resolution of LOCAL JAPAN展」。

このイベントでは、全国各地の自治体がブースを構えていて、伝統工芸品や文化について紹介しています。

県内からは西都市、木城町、西米良村が共同で出展し、国の重要無形民俗文化財に指定されている「米良の神楽」の映像を楽しめるバーチャル神楽の体験会を開いています。

また、各地の神楽の上演もあり、29日西都市の銀鏡(しろみ)神楽が披露されました。

その始まりは南北朝時代からとも言われる銀鏡神楽。

大祭さながらの雰囲気を醸し出すように装飾されたステージで舞が披露され、幻想的な世界が広がりました。

(関西から訪れた観客)「あの低い姿勢を保ったままあれだけの長さを2人で息を合わせて踊っていることに、本当にびっくりして、本当にすごいなぁと感激しました。素晴らしかったです」

このあと銀鏡神楽保存会の濵砂武久会長が登壇し、神楽のユネスコ無形文化遺産登録に向けて来場者に次のように語りかけました。

(銀鏡神楽保存会・濵砂武久会長)「全国にあるたくさんの神楽はそれぞれが歴史の中で出てきている、その土地の神楽なんですね。だから皆様にはぜひ近くの神社で神楽があるときには、出かけて行って、そういう気持ちで見てもらえれば、舞う人もありがたいし、村の人もありがたく思うんじゃないかなと思います」

また、大阪・関西万博では、30日、木城町の中之又神楽が披露されました。

31日は西都市の尾八重神楽が上演される予定です。