宮崎県内の不登校の児童・生徒数ですが、ここ最近は、年々増加しています。
10月に発表された昨年度の不登校の児童・生徒数は、2308人と、前年をおよそ2割上回り、過去最多を更新しました。


少子化で児童生徒数は減っているのに、不登校は、年々増えているわけです。
子どもたちに今、何が起きているのでしょうか、県内の実態を探りました。

不登校の原因も分からず 母親の苦しい胸の内


(不登校の子どもを持つ母親)
「なんでうちの子が不登校になるのかなって、何が何なんだろうという思いで・・・」

こう話すのは、去年12月以降、いずれも小学校高学年の息子と娘が、相次いで不登校になったというAさん。



不登校の原因も分からず、苦しい胸の内をこう話す。

(Aさん)
「もう何ですかね、もう親子で地獄の中にいるような、本当に苦しくて。本当に全国ニュースでも無理心中されたっていう方がいるけど、本当にそんな他人ごとじゃないなって、自分だってそうなりうるなと思って、そのぐらいすごく追い詰められて・・・」


不登校の理由は・・・コロナの影響も・・・


不登校の児童・生徒数が2300人を超え、過去最多を更新した県内。子どもたちは、なぜ学校に行かなくなったのか…

県教委の調査によると、不登校の理由は、「無気力や不安」「生活リズムの乱れ」などが多く、全国的な傾向と同じだった。


また、昨年度、急増した理由について、指摘されているのがコロナ禍の影響だ。

(宮崎大学教育学部 境 泉洋教授)
「コロナによってやはり学校に来る習慣が作れなかったり、逆に学校に来ない期間が長くなることで休むことが抵抗がなくなったり、また、学校に行こうというときに、なかなか学校に行く習慣が作れないっていうのが一つあるかなと思います」