限られた人にしか支援が行き届いていない実情


ただ、こうした「居場所」を見つけるのは簡単ではないという。

(Aさん)
「(相談機関を探すために)何回もいろんなところに電話して、同じ内容を何度も何度も話して。でも結局何も得ることはないというか。結局こういうフリースクールの情報も整備されていなくて」


文部科学省によると、不登校の児童・生徒のうち、フリースクールなどで相談や指導を受けていない子どもは、36%余りに上る。

限られた人にしか、支援が行き届いていないのが実情だ。


また、専門家は、義務教育期間が終わったあとのサポートも課題だと指摘する。

(宮崎大学教育学部 境 泉洋教授)
「(不登校は)学校を卒業してしまうと誰もあの支援をしてくれないという状況になってしまいます。
これがまさに切れ目になっていて、そういう切れ目があるがゆえにですね、いわゆる孤立していく、引きこもっていく、そういったような状況になってしまうこともある」


引きこもりにも繋がりかねない不登校。子どもや親を孤立させないため、きめ細かな支援態勢が求められている。


※MRTテレビ「Check!」11月10日(木)放送 「Check!調査班」より