さつまいもEV
こうした電気自動車を使った環境への取り組みは、自治体だけではありません。都城市の霧島酒造。工場内にはサツマイモ発電と名付けられた施設があり、去年導入された4台の電気自動車には、「さつまいもEV」と書かれています。
(霧島ホールディングスPR課 章性民さん)
「いも焼酎をつくっている会社ですので、さつまいもを使った焼酎かすや芋くずが発生します、そのさつまいものくずを使った発電ということで、サツマイモ発電と名付けているんですけど、そのさつまいも発電の施設があちらの施設で、そちらからの電気をこちらの『イーモ』の電源として使用している」

省エネとリサイクルの両立を
かつて、焼酎の製造行程で発生する焼酎かすや芋くずは海洋投棄されていました。さらに、ボイラーを使う蒸留の工程では、大量のエネルギーを消費します。こうしたなか、霧島酒造では焼酎かすや芋くずを発酵させてつくったバイオガスをボイラーや発電施設の燃料として活用し、省エネとリサイクルの両立を図っています。
霧島酒造では、2030年度までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする目標を掲げていて、リサイクル施設をさらに拡大するほか、およそ140台の社用車を電気自動車に切り替える予定です。

(霧島ホールディングスPR課 章性民さん)
「霧島酒造としてカーボンニュートラルの実現に向けて様々な取り組みをスタートさせていきながら、地域全体のサステナブル(持続可能な)な社会の実現の一助になればいいいと考えている」
世界的にCO2削減が求められるなか電気自動車を活用した環境への取り組みはさらに広がりをみせそうです。