たくさんの駄菓子が並ぶ「十次のおやつ」
こうした石井十次の精神を引き継いだ取り組みが高鍋町で行われています。
町内の書店に設けられたのはたくさんの駄菓子が並ぶ特設ブース。こちらで開催されているのが、その名も「十次のおやつ」です。


(子ども)「こんにちは!」
続々とやってきた子どもたちはお菓子を買うのかと思いきや、まず、大きな声であいさつ。
そして、抽選機を回します。
子どもたちは出てきた玉の色の金額に応じて好きな駄菓子を選べる仕組みとなっています。


(子どもたち)
「毎回来ています、お菓子とかもらえるの、めっちゃうれしいです」
この企画を考案したのは町内に住む図師いくみさん。
現在、月に2回、「十次のおやつ」を開催しています。
(「十次のおやつ」の提案者 図師いくみさん)
「高鍋町と言ったら石井十次先生の教えもあるし、駄菓子って満腹主義の精神もあるので、『お腹すいてたら何もできんよね』というのとつなげて、十次の『十』なんですけどプラスになればいいね、そういう場所にもなってくれればいいねというので」


子どもたちにお腹いっぱい食べさせることで豊かな心を育てるという十次が掲げた「満腹主義」から、駄菓子の購入費は寄付でまかなわれています。
ぐずっていた子どもも駄菓子を食べて、この笑顔。
(母親)「涙も引っ込むくらいおいしいよね」












