宮崎県高鍋町出身で「児童福祉の父」と呼ばれる石井十次の功績、そして、その精神を今に受け継ぐ取り組みを取材しました。
日本で最初の孤児院を開設 自分で仕事ができるように自立させる教育
(石井十次資料館・事務局 宇田津真理子さん)「これが石井十次になります」
宮崎県木城町にある石井十次資料館。
石井十次に関する写真やさまざまな史料が展示されていて、その功績を今に伝えています。

高鍋町出身の十次は17歳で岡山県の医学学校に入学しましたが、23歳のとき、1人の子どもを預かったのをきっかけに、医学の道ではなく孤児救済の取り組みを始めました。
十次は日本で最初の孤児院を開設し、震災や日清・日露戦争などで親を失った子供たち、1200人を保護。
さらに、小学校を孤児院の中に設立し、職業教育も実施しました。

(石井十次資料館・事務局 宇田津真理子さん)
「孤児院を卒院しても、手に職といいますか、自分で仕事ができるように自立させるための教育をさせていたというのが、石井十次の孤児院でのすごさ」

資料館には当時、十次の思いに賛同した支援者からの手紙などが残されていてその中には大隈重信や渋沢栄一の名前も。

(石井十次資料館・事務局・宇田津真理子さん)
「石井十次の信念だったり、子どもたちを思う気持ちだったり、子どもたちを救済していこうという、その思いが彼の一生だったのではないかと思います」











