訃報です。
歌手さだまさしさんの代表曲「風に立つライオン」のモデルとして知られる宮崎市の医師、柴田紘一郎さんが、19日、亡くなりました。84歳でした。
柴田さんの活動を振り返ります。

19日、84歳で亡くなった宮崎市の医師、柴田紘一郎さん。
こちらは、2015年、宮崎市清武町の介護老人保健施設で、施設長を務めていたときの様子です。

2015年

柴田さんは、宮崎大宮高校から長崎大学医学部に進学。卒業後の1971年から73年にかけてケニアで医療活動に携わりました。

そのケニアでの経験や思い出を聞いてさだまさしさんが作詩・作曲したのが「風に立つライオン」です。

柴田さんは、さださんが設立した慈善活動を支援する「風に立つライオン基金」の永久名誉顧問にも就任していました。

柴田さんの訃報にさださんはインスタグラムを更新。
柴田さんとのツーショット写真とともに次のように綴りました。

「半世紀以上のお付き合いでした。大好きな、素晴らしい兄貴でした」

さだまさしさんのインスタグラムより


生前、柴田さんは、MRTの取材に対し、ケニアでの経験は、医師として自分がどうあるべきか、また患者とどう向き合えばいいのかにつながっていると話していました。

(柴田紘一郎さん)
「医者が患者から奪ってはいけないもの。それは命ではない。心なんだ『希望』なんだと。命が心につながってきますから、その心を大切にするような医療を続けていきたいし、そういう今からの医療であってほしいなと」


柴田さんの通夜は21日午後6時から、葬儀・告別式は22日午前10時10分から、宮崎市の宮崎メモリードホールで執り行われます。