15日、「都城志布志道路」の都城-乙房間が開通しました。
「都城志布志道路」は宮崎県都城市と鹿児島県の志布志港をつなぐ自動車専用道路です。
15日に開通したのが都城と乙房の間で、これで宮崎県内の区間はすべて開通しました。
残すは、志布志と志布志港の間で、こちらは来月開通予定です。
事業化からおよそ30年をかけて全線開通となる都城志布志道路。関係者から期待の声が上がっています。
(渕 雅顕 記者)
「『防災・経済・医療』の道として大きな役割を担う都城志布志道路。南九州の物流の拠点として期待の声が高まっています」
15日、都城-乙房間が開通した都城志布志道路。
全長およそ44キロの自動車専用道路で、制限速度は時速70キロ、無料で通行することができます。
今回の開通で、都城ICから志布志港までの所要時間は52分から38分に短縮されました。
(都城市 池田宜永市長)
「事業開始から30年ということだが、多くの人の思いが詰まった都城志布志道路の開通ということで感慨無量。防災・経済・医療の分野ではこの圏域に大きな力をもらたすと思う」
都城市は都城ICや梅北ICの周辺にここ数年で工業団地の整備を進めていて、都城志布志道路の完成により、南九州の物流拠点としての役割がさらに増すことになります。
(都城商工会議所 安田耕一会頭)
「志布志港と都城がつながるという意味では、これから都城がもっと南九州のハブ(中核)都市として大いに頑張っていける大きチャンスではないかと思う。これからの大きな発展のために必要なので大変うれしく思う」
特に大きな期待を寄せているのが運送会社です。
都城市のFK物流。
志布志港から1日当たり80から90トンの家畜用の飼料を運搬しています。
都城志布志道路の完成により、トラック運転手の時間外労働の上限が規制されることに伴う「2024年問題」の解決や輸送コストの削減に期待しています。
(FK物流 福田 博 社長)
「労働時間、運転時間がかなり短縮になる。非常に喜ばしいことで(自動車専用道路なので)安全、事故を少なくなると思う。都城志布志道路の開通はすごくメリットがある」
さらに、道路の完成がもたらす都城地域への影響については・・・
(FK物流 福田 博 社長)
「かなり志布志からの物流が増えてくる。都城は都城志布志道路ができたおかげで物流の拠点になって行くと思う。流通業者さんが倉庫を作ったりだとかハブ的な地域になっていくから、なおさら志布志に行く機会が増えてくる」
都城志布志道路の残る志布志ICから志布志港までの区間は、来月23日に供用開始の予定です。
※MRTテレビ「Check!」2月17日(月)放送分から