宮崎県内の観光地をインターネット上の仮想空間「メタバース」で再現し、観光PRにつなげようという取り組みが始まりました。

県が「メタバース」を活用して始めたサービス「バーチャルみやざき」。

インターネット上の仮想空間で自分の分身となる「アバター」を操作し、自由に散策したり、ほかのユーザーとコミュニケーションをとったりすることができるサービスです。

「クラスター」というアプリをダウンロードすれば利用することができ、料金は無料です。

記者が、鵜戸神宮の仮想空間「鵜戸神宮ワールド」を体験してみました。

(三浦功将記者)
「楼門を潜ってどんどん参道を突き進んでいきます。本当にリアルですね。鵜戸神宮来ている感じあります。こっちを抜けていくと…お楽しみの運玉投げのコーナーがあります」

鵜戸神宮名物の「運玉投げ」。
仮想空間とはいえ、風の吹く方向や強さを計算しなければなりません。

(三浦功将記者)
「もう一回、いけ!あ~全然違う…もうちょい右。いけ!どうだ!?入った~!入りました!」

また、「高千穂峡ワールド」では、真名井の滝や柱状節理を見ながら、ボートを漕ぐゲームを体験することができます。

このほか、「宮崎県庁ワールド」では、観光情報の発信や、宿泊の予約、県産品が購入できるサイトへのリンクが設けられています。

県では、メタバース空間内でイベントを開催するなどして、特に若い層への観光PRにつなげたいとしています。

(宮崎県 河野俊嗣知事)
「こういうメタバース空間上でのいろんなイベントを開催する。いろんな新たな情報発信を行うということで、継続的にこういうメタバース空間を訪れていただく。そして、本県の認知度を高めていく」

県は、今後、利用状況を見ながら再現するエリアを追加することにしています。