想定外の災害にどう備えるのか検討します。
宮崎県延岡市は、去年10月の大雨被害を受けて、想定外の災害への対応を協議する検討会を立ち上げました。

延岡市では、去年10月の大雨でがけ崩れにより1人が犠牲になったほか、住宅被害は全壊が1棟、一部損壊が10棟、床上床下浸水が204棟にのぼりました。

これを受け、延岡市は、22日、気象台や県、それに、地域の代表など18人が委員を務める検討会を立ち上げ、想定外の災害について対応を協議しました。

22日は東京大学大学院の片田敏孝特任教授が「土砂災害などが予測できない中、市民にどう情報を提供するかは国の課題でもある。より良い方向を探っていきたい」とあいさつ。

その後、非公開で行われた検討会で、委員からは「市民に情報を分かりやすく出してほしい」や「要配慮者への対応は難しい」などの意見が出されたと言うことです。

(想定外の豪雨における災害対応に関する検討会 九州医療科学大学教授(地域福祉)・川崎順子委員長)
「取り組めるものとなかなか取り組めないものもあると思うので、その辺をどういうふうに次につなげていくのかということがポイントになるかなと思う」

検討会は、3月までに提言書をまとめ、市長に提出する予定となっています。