JR南宮崎駅で半世紀近く食堂を経営してきた店主が、30日、引退し、事業を承継することになりました。
区切りを迎えた30日、食堂は多くの常連客でにぎわいました。
JR南宮崎駅で、およそ40年に渡り食堂「ライオン」を経営してきたのは、中西幸一郎(78歳)さんです。
「ライオン」は、近くで弁当店を営む秋丸浩司さんが跡を継ぐことになり、30日、事業承継のセレモニーが行われました。



「ライオン」は、中西さんと妻の米子さんが切り盛りしていて、長年、JRの職員や駅の利用客などから愛されてきました。

(およそ20年通う常連客)
「月2ぐらいですかね。月に2、3回。出してくれるのは何でもおいしい」



また、近所の常連客が花束を渡す姿も・・・
(ライオン店主 中西幸一郎さん)
「さみしさは通り越したね。こんな晴れやかなことはない。感謝の思いでいっぱいです。本当、こうしてここまで皆さんが来ていただいてね。ほんとうれしかったです。ありがとうございます」

(ライオンを事業承継した秋丸浩司さん)
「プレッシャー少しを感じています。街に明かりが灯っていると、人も集まってくると思いますので、できる限り地域の活性化に努めていきたいと思っています」


長年に渡り多くの人に愛された「ライオン」。
その灯は新たな経営者に受け継がれ、駅の利用客らのお腹を満たします。