宮崎県川南町のブロイラー農場で、鳥インフルエンザが発生したことを受け、県が進めていたニワトリおよそ3万5000羽の殺処分が、3日夕方に終了しました。
県は、全ての防疫作業を4日までに終える見込みです。
県によりますと、2日、川南町のブロイラー農場で死んだニワトリが増えていると通報があり、遺伝子検査の結果、高病原性の可能性が高いH5亜型の鳥インフルエンザと判定されました。
これを受け、県は、3日朝からこの養鶏場のニワトリ、およそ3万5000羽の殺処分を開始。3日午後5時20分に終了しました。
県は、鶏舎の消毒など全ての防疫作業を4日までに終える見込みです。
この養鶏場の半径10キロ以内では、114の養鶏場でおよそ406万羽が飼育されていて、半径3キロ以内はニワトリや卵の移動が、半径3キロから10キロ以内は搬出が制限されます。
県は、搬出制限区域内の3か所に消毒ポイントを設置し、養鶏関係の車両を対象に消毒を実施しています。
鳥インフルエンザの発生を受けて、河野知事は、3日朝、江藤拓農水大臣とウェブ会談を実施しました。
(江藤 拓 農水大臣)
「知事には、ぜひこの防疫態勢・まん延防止の先頭に立っていただいて、1件で何としても止める、何としてもこの1か所で踏みとどまっていただくことをお願いいたします」
鳥インフルエンザの県内での発生は、去年1月以来で、今シーズン初めてとなっています。