衆議院議員選挙は27日の投開票に向け、終盤戦となりました。
MRTを含むJNNでは、宮崎県内の有権者を対象に情勢調査を実施し、取材による情報も加味して、選挙戦終盤の情勢を分析しました。
宮崎2区の情勢です。
宮崎2区に立候補しているのは、届け出順に、国民民主党・前職の長友慎治候補、共産党・新人の白江好友候補、自民党・前職の江藤拓候補の3人です。

12年ぶりの前職対決となっている2区は、自民党・前職の江藤候補と国民民主党・前職の長友候補が激しく競り合っています。
8期目を目指す自民党の江藤候補は、前回の衆院選では応援演説などで地元を不在にする日が多くありましたが、今回は地元に張りついて選挙戦を展開。
自民党・公明党支持層の7割を固めています。
MRTの中盤情勢では江藤候補が一歩リードとしていましたが、後半は国民民主党の長友候補が猛追する展開となっていて、両者の差はわずかとなっています。
前回、比例復活で当選した国民民主党の長友候補ですが、今回は小選挙区での当選を目指し、国会での質問を重ねてきた実績などを訴え、支持拡大を図っています。
長友候補は国民の9割近い支持を固め、立憲・社民からも多くの支持を受けているだけではなく、自民党、無党派層の一部も取り込んでいます。
一方、共産党の白江候補は共産党支持層以外の広がりが見られず、厳しい戦いとなっています。
期日前投票の投票者数を見てみますと、宮崎県全体では前回の衆院選より減少していますが、2区だけは増加しており、選挙戦が熱を帯びていることがこの数字からも見て取れるかと思います。
無党派層をどれだけ取り込めるかがポイントになりそうです。
いずれの選挙区でも2割から3割の人が投票先を決めておらず、情勢は流動的です。
衆院選投開票は27日に行われます。