衆議院議員選挙の宮崎県内の選挙区リポート、今回は宮崎1区です。

宮崎1区に立候補しているのは、届け出順に自民党・前職の武井俊輔候補、参政党・新人の滋井祐香候補、日本維新の会・新人の外山斎候補、立憲民主党・前職の渡辺創候補の4人です。

候補者は何を訴え、どのような選挙戦を展開しているのでしょうか。

(廣末圭治記者)
「与野党の前職2人に新人2人のあわせて4人で争う宮崎1区。終盤戦を迎え、激しい戦いが繰り広げられています」

自民党・前 武井俊輔 候補

(自民党・前 武井俊輔 候補)
「私はまだ宮崎のためにお役に立てる、お役に立つべきだ」

5期目を目指す自民党・前職の武井俊輔候補。

公明党や150を超える企業・団体からの推薦を取り付けていて、演説会では、去年のG7農相会合の誘致など、4期12年の実績をアピールしています。

(自民党・前 武井俊輔候補)
「この12年間、とくに今回のこの4期目の3年間、宮崎に具体的に色んなことをお応えしたい、そういう思いでずっと様々なことに取り組んで参りました。皆様のお声でここで輪を広げていただきますと、この厳しい情勢必ず打開できると思っております」

選挙戦では、岸田前総理ら大物議員が続々と応援に駆け付け、武井候補を後押ししています。

(岸田文雄前総理)
「なんとしても皆さんに助けていただきたい。引き続き国政に送っていただきたい」

そして、公約の柱には東九州新幹線の早期整備を掲げ、小選挙区での議席奪還を目指しています。

(自民党・前 武井俊輔候補)
「政治は何を言ったかではなくて、何をやってきたかということが大事だというふうに思っております。そういう意味では、激甚災害のことでありますとか、サミット誘致とか、実際に一つ一つ皆様の思いやお気持ちを形にすることができたわけであります。具体的なものを残していくということ。そこにこだわって、これからまた選んでいただけるように努力をしていきたいというふうに思っております」

参政・新 滋井祐香候補

(参政・新 滋井祐香候補)
「子どもたちを守りたい、ただその一心で立ってます」

参政党新人で、選挙戦初挑戦の滋井祐香候補。

小学生の娘を育てていることから、どこにでもいる「普通のお母さん」を強みに、スーパーの近くで街頭演説を重ねます。

(参政・新 滋井祐香候補)
「政治、あまり興味関心なくないですか?特に若いお母さんお父さん、20代30代の若い方は自分事ではないと思われている方が多いのではないでしょうか。子どもの人生を大切にしようと思ったら、まずは政治に関わらなければいけないんです。子どもたちの未来を守るために、このように必死で普通のお母さんたちが立ち上がっているんです」

滋井候補は、積極財政による経済成長や消費税減税など党の政策を訴えつつ、今の社会を変えるには政治に関心を持つことがきっかけになると、無党派層への政治参加の呼びかけに力を入れています。

(参政・新 滋井祐香候補)
「国民目線でしっかりと同じ感覚で伝えることができる、それをしっかりと国に届けることができるところが強み。国民が政治に関心を持って、自分たちの生活や子どもの未来を考えていかないと、社会や日本は変わっていかないと思うので、ちゃんとそこを理解して参加してくださいということを一番に言いたい」

維新・新 外山斎候補

(維新・新 外山斎候補)
「減税をやって経済成長を促して皆さんの所得を増やしていく。それしか方法はない」

衆院選5度目の挑戦となる、日本維新の会の新人、外山斎候補。

自民党や立憲民主党の増税路線に対抗し減税政策を訴えるほか、自民党の裏金問題を強く批判した上で、クリーンな政党体制をアピールし、支持拡大を図っています。

(維新・新 外山斎候補)
「自民党の裏金問題を端に発しさまざまな政党が政治改革の必要性を訴えている。しかしながら、彼らは実際にそれをやっているのでしょうか。私たち、日本維新の会は厳しい党内ルールで企業団体献金、1円たりともどこからも受け取っていない。維新は言うだけではなく、実行していく。それが我々維新の会の考え方」

選挙戦では、企業や団体からの推薦は受けず、街頭活動に精力的に取り組んでいて、選挙区をくなまく回って草の根で票の獲得を目指しています。

(維新・新 外山斎候補)
「自民党の不祥事が政治不信を招いているので、政治を変えてほしいという声をもらうし、投票日まであと数日しかないので、街頭演説を繰り返していく以外ないので、一人でも多くの方々と握手をしながら、自分の支持が広がるように頑張っていきたい」

立憲・前 渡辺創候補

(立憲・前 渡辺創候補)
「できうる限りの安心感を持って生きていくことができる。そういう社会を作ることに、政治はもっとも大きなエネルギーを注がないといけない」

宮崎1区での再選を目指す立憲民主党の前職、渡辺創候補。

選挙戦の最大の争点は「政治とカネ」の問題としながらも、経済対策などについても精力的に訴えています。

(立憲・前 渡辺創候補)
「皆さんの暮らしを守ることに、地域を守ることに、人が生きていくことに、ちゃんと投資をしようではありませんか。社会資源を社会資本をそういう分野に丁寧に回しましょう。そこに回したお金というのは、私たちの暮らしの中に、私たちの目に見える範囲でお金の循環が始まるんです」

渡辺候補の再選を後押しするため、枝野幸男最高顧問ら党の幹部も続々と駆けつけています。

(立憲 辻元清美代表代行)
「渡辺創候補を前回以上の票で(国会に)送り返してください」

動画配信も行い幅広い層の取り込みを図る渡辺候補。

現職としての3年間の実績を武器に、票の上積みを目指します。

(立憲・前 渡辺創候補)
「現職として時間を与えていただいてきた3年間の評価をいただいていると思っているので、残りの期間も丁寧に自分自身の問題意識を皆さんに主張し続けて、皆さんの心の琴線には何が触れるのかということを確認しながら、皆さんとのある種の共感というか、問題意識の共有を図っていけるように取り組んでいきたい」

12日間の選挙戦もいよいよ終盤戦。候補者たちの訴えも熱を帯びています。

※MRTテレビ「Check!」10月23日(水)放送分から