衆議院議員選挙の宮崎県内の選挙区リポート、今回は宮崎2区です。
宮崎2区に立候補しているのは、届け出順に国民民主党・前職の長友慎治氏、共産党・新人の白江好友氏、自民党・前職の江藤拓氏の3人です。

各候補者は何を訴え、どのような選挙戦を展開しているのでしょうか。
(新屋敷さつき記者)「前職2人に新人が割って入る構図となった宮崎2区選挙戦は日々熱を帯びています」
国民民主党・前 長友慎治候補
(国民民主党・前 長友慎治氏)「今回必ず結果を出して政権交代の環境を整えていく」
前回の衆院選で比例復活により初当選した、国民民主党の長友慎治氏。
選挙戦では派閥の裏金事件をめぐる「政治とカネ」の問題について自民党の責任を指摘し、「政権交代、世代交代」を訴えています。
(国民民主党・前 長友慎治氏)「政治資金規正法をさらに改正して、いわゆる公開しない非課税のお金がないというような私たち野党が求めていることをやらない限り信頼は得られないというふうに思いますので、それができないんだったら退場してもらいたいということを訴えていきたいと思います」
前回は、ほとんどなかった後援会組織を主だった市町村につくるなど態勢を整え、各地で演説会を開いている長友氏。小選挙区での当選を目指して、労働組合の票固めや、浮動票の取り込みを狙います。
(国民民主党・前 長友慎治氏)「国政報告会を毎週のように展開してきた実績そして、そこで得た皆様からいただいた地元の声を国政に届けたことによって変えられた実績そこを野党の1期生でもこれだけの仕事ができたんだということを皆様にお伝えして、もう1度議席を私に預けていただきたい、とのようなことを訴えていきたいと思います」
共産党・新 白江好友候補
(共産党・新 白江好友氏)「裏金問題は自民党の組織的犯罪だと国会で迫ってきたのが日本共産党です」
共産党新人で、国政選挙への挑戦は二度目となる白江好友氏。
自民党派閥の裏金事件に切り込んだのは日本共産党だと強調し、信頼を取り戻すための政治改革を訴えています。
(共産党・新 白江好友氏)「政党助成金の廃止と企業団体献金の廃止です。政策活動費の廃止も目指してまいります。自民党政治に対する怒りをやはり感じますし今の政治を変えるチャンスだというふうに思っておりますので頑張りたいと思っています」
選挙戦では街頭演説を重ね反自民の受け皿として支持拡大を図る白江氏。
最低賃金を1500円に引き上げるなど、暮らしを守る政策を掲げ、票の上積みを目指します。
(共産党・新 白江好友氏)「生活危機の打開をまず訴えます。年金を上げること賃金をあげていくこと。有権者の方たちに1人1人働きかけて私の政策と日本共産党の政策ご納得いただきましその支持を周りにぜひ訴えていただきたい」
自民党・前 江藤拓候補
(自民党・前 江藤拓氏)「無派閥でずっとやってきた私が自民党を立て直しますから」
8期目を目指す自民党前職の江藤拓氏。
党に厳しい目が向けられている今回はこれまでと違い地元に張り付いて選挙戦を展開しています。
(自民党・前 江藤拓氏)「私がやらなきゃいけないこと、そして私でなければできないことが間違いなくあります、たくさんの方が私に思いを託してくれました、それに1つ1つ答えていく義務と責任があります、ですから今度の選挙なんとしても勝たせていただいてですね政治の世界で今まで以上に結果を出していきたい」
経験をいかし、災害への備えやインフラ整備などに取り組みたいとする江藤氏。
特に県内の基幹産業である農林水産業ついては大臣や党の要職を務めてきた農政通として、力を入れたいとしています。
(自民党・前 江藤拓氏)「しっかり予算を確保できるのは私は自民党と公明党の連立政権しかないというふうに思っています。石破総理とも話しました農業の予算を増やすと言うことについてはですね農林水産業、約束をしてくれました。農業においてはですね農業の構造改革、これを5年かけて集中的に予算を集中してやらせていただきます」
前職2人と新人の三つ巴の戦いとなった宮崎2区。
選挙終盤に向け舌戦が繰り広げられています。