宮崎県内では、宮崎市や都城市など13の市町村で、来週から公立小中学校の授業が再開されます。夏休みといえば宿題ですが、最近、様々な事情から宿題も変わってきているようです。
残りわずかとなった夏休み。宮崎市の県立図書館では午前9時の開館直後から、机に向かう子どもたちの姿が。
(高校1年生)「こうやってみんなが勉強しているところでやると、自分も勉強しないとなという気持ちになるのでやりやすいですね」
もくもくと勉強に励む中学生や高校生たち。受験を見据えて夏休みの時間を有効活用です。
(高校2年生)「苦手な教科をなくして、しっかり受験という目標に向かって頑張っていきたい」
(中学3年生)「高校受かるぞ~!」
一方、小学生たちは夏休みの宿題を片づけるべくラストスパート!
(小学4年生)「漢字の練習の宿題をしてました。静かだし絵本でいろいろ調べられるから(図書館に来た)」
(小学2年生)「算数の勉強です。(宿題は)あと1個だけ、2個だけ」
夏休みといえば作文や絵などの課題も多いイメージですが…。
(長友記者)「絵とか作文とか習字とかありましたか?」
(小学4年生)「はい」
(絶対やらなきゃいけない?)
(小学4年生)「いや、やりたい人だけやれる作品とか習字です」
実は全国的に減少傾向にあるという夏休みの宿題。自分たちの頃に比べて宿題が少ないと感じている保護者も多いようで。
(小学5年生の保護者)「今年は読書感想文もなかったですし作品の提出も自由だったので少なくなったかなと思いました。(これまでは)習字とか絵とか、2つくらい出していた感じだったんですけど。読書感想文とか後半までかかってたんで」
ただ、夏休みの思い出づくりの時間が取りやすいこと、さらに保護者の負担軽減につながるなど歓迎する声も多く聞かれました。
(保護者)「自分たちのときは多かったのにと思うけど、今の時代に合っているのかなと思う」
(保護者)「親の力がないと難しいんじゃないかなというものは、自由参加になったので、そのあたりが親の負担が減ったといったら少しいけないのかもしれないけど、子どもが主体的にやるやらないを決めることができる時代になったのかなと思う」
夏休みの宿題の量は、各学校の裁量に任されているんですが、宿題を少なくしたという学校に理由を聞きました。
電話取材した多くの小学校で、習字や絵画、それに作文や工作は任意提出、もしくはどれか1つだけ提出となっていて、宿題を減らした理由を児童の主体性に委ねるためとしています。

学校側からは、「むやみやたらに手をだすより、しっかりと1学期の復習に取り組んでほしい」
「習い事や塾で忙しい児童もいるので、宿題は最低限にしている」「いろいろな経験をしてたくさんの思い出をつくってほしい」などの声が聞かれました。

このようにいろいろな理由から夏休みの宿題が減っているようです。充実した夏休みを子どもたちが過ごせるのが一番ですね。