夏の高校野球県大会は、いよいよ、26日が決勝です。
決勝に勝ち進んだのは富島と宮崎商業で、県立高校同士の対戦となります。決勝を前にそれぞれのチームの戦力を分析します。
富島の戦力は
まずは、第8シードで2年ぶりの優勝を目指す富島。
準々決勝の第1シード延岡学園戦では、途中まで互角の戦いとなる中、9番村田の一発が飛び出しました。
9番・村田凌来選手の、今大会これまで唯一の柵越えソロホームランで勝ち越し、最後は6対5の1点差で競り勝ちました。
(富島 村田凌来選手)
「先頭バッターだったので、自分が出ることだけ考えて、思い切り行った結果がホームランにつながった」
さらに、24日の準決勝では、都城を相手にヒット10本、盗塁9個と機動力を絡めた攻撃が光りました。
(富島 寺原要人主将)
「今年のチームは足に自身を持っているので、足を絡めていこうという話を試合前にしていた」
また、投手陣は、準々決勝で延岡学園を相手に完投し、準決勝でも好投を見せたエースの柳田憲伸投手が、ここまで防御率1.96と安定したピッチングを見せています。
(富島 柳田憲伸投手)
「投手陣は、最少失点に抑えることを目標にして勝ちにいきたい。チームの目標は甲子園1勝なので、ここ(決勝)は通過点だと思うので、しっかり勝っていきたい」
宮崎商業の戦力は
一方、第3シードの宮崎商業は3年ぶりの甲子園を目指します。
投打のバランスが売りの宮崎商業ですが、今大会のチーム防御率は1.00と投手陣の力投が光っています。
エースの小野壮真投手は、3回戦、準決勝と先発し、それぞれ6回までをテンポ良く投げて相手打線を抑えました。
(宮崎商業 小野壮真投手)
「自分が投げる1球は、みんなの思いが乗った1球なので、(決勝でも)いつも通り打たせて取って、チームに流れを呼ぶピッチングができればいい」
小野投手のあとを継ぐのは、投打に活躍する2人の選手。
チームの主砲でもある上山純平選手は、マウンドに上がると140キロ台の直球を武器に相手打線をねじ伏せます。
(宮崎商業 上山純平選手)
「自分が試合に出ている以上、自分の役割はすべて全うしようと思っていたので、バッティングにしても、ピッチングにしても、自分のできることを精一杯やるだけだと思っています」
また、1番・ショートでチーム1の俊足を持つ中村奈一輝選手も、マウンドでは相手打線を冷静に抑えます。
(宮崎商業 中村奈一輝選手)
「甲子園に出場して、甲子園で勝つことが自分たちの目標なので、全力で戦って、1勝を意地でももぎとって、甲子園に行きたい」
決勝の見どころは 解説者の分析
決勝戦の解説者で、宮崎県高野連顧問の三原武博さんは決勝の見どころを次のように分析します。
(宮崎県県高野連顧問 三原武博さん)
「野球はほとんどピッチャーが7、8割ウエイトを占めているので、攻撃力はお互い持っていて、守備力もある。いずれにしても、継投が考えられる投手陣の出来、不出来、これが大きく勝敗を左右するのでは」
攻撃から勢いに乗る富島か、守りから流れを作る宮崎商業か。
甲子園への切符をかけた運命の決勝戦は、いよいよ、26日、プレイボールです。
決勝戦は、26日午前10時からサンマリンスタジアム宮崎で行われます。
※MRTテレビ「Check!」7月25日(木)放送分から