増える選択肢
現在、県内には9つの私立中学校があり、国公立の附属中を含め、選択肢が広がっている。
小学生の保護者に聞いてみると…
(児童の保護者)「受験は特別な感じが昔はしていたと思うが今は割と皆さんが目指せるように宮崎もきているのかなと」
「自分の子どもの頃に比べると私立の学校がすごく力を入れている印象、自分の夢を叶える確立を上げるという意味では受験も一つの手なのかなという印象です」
普通の選択肢の一つになりつつある中学受験。保護者や子どもたちが、メリットを感じているのが、やはり教育環境の充実だ。
宮崎市の宮崎第一中学校。夏休み中の教室を覗いてみると…


学校では、夏休み期間中も、補習授業を実施。全校生徒が対象で、日数は13日間に上る。
その狙いについて学校側は・・・。
(宮崎第一中学校・掘之内圭子教頭)「大学受験を考えた時に中学校から入試を見据えた学習内容でないともう間に合わない、高校3年間だけではなかなか全国の受験生と競争できないというか戦えない」

私立中学校の多くは、授業の前倒しや夏休み期間中の補習などを実施。通常の公立中学校にはない、中高一貫教育のメリットを、学習環境の充実に生かしている。
(宮崎第一中学校・掘之内圭子教頭)「数学ですと高校1年生で習う数学Iの学習が中学3年時に終わることになっています」

難関大学の進学に力を入れている宮崎第一中学校。
休み時間には、生徒たちが先生に自主的に質問することが伝統となっている。
(生徒2人)「(中学受験した理由は)元々勉強が好きだったから、もっと高いところに行ってみようと思ったから」
「大学に行きたいという気持ちがあって、自分に合った勉強ができるというので、いい環境が整っていると思ったので第一を選んだ」
(宮崎第一中学校・掘之内圭子教頭)「中学の時から(大学)入試を見据えたカリキュラムや総合的な力を培うための取り組み、そういう充実した学習内容が魅力になっていると思う」

国公立、そして、私立と選択肢が増える中、変わりつつある保護者や児童の意識…中学受験は、今後ますます過熱しそうだ。