宮崎県の三股町議会は議長職をめぐる混乱で、12日、臨時議会を開き自主解散しました。
これにより、すべての議員が失職しました。
三股町議会では、去年5月、重久邦仁議長が、申し合わせの2年の任期を超えたにもかかわらず、議長職の辞任を拒否。

また、3月に議長不信任案が可決されるなど議会の混乱が続いていました。
12日は、臨時議会が開かれ、混乱を収拾しようと議会を自主解散する議案が提出されました。
(三股町議会 重久邦仁議員【議長】)
「私から反対討論がありますので副議長と交替します」

このあと、重久氏が自主解散に反対の立場で質疑や討論を繰り広げました。
(三股町議会 重久邦仁議員【議長】)
「議会は、裁判所で人を懲罰のもとにおいて裁くところではない」
これに対して、賛成の立場の議員からは・・・
(三股町議会 楠原更三議員【副議長】)
「議会正常化特別委員会を22回開いている。その中で十分にさまざまな角度から検討致しました」

(三股町議会 池邉美紀議員)
「議長以外すべての議員の名前が賛成者として今回議案を提出しているが、これに関しては議長も重く受け止めて考えていただきたい」

このあと、採決が行われ、議案は全会一致で可決されました。
(三股町議会 指宿秋廣議員)
「この混乱を収拾するためには、やむを得なかったということであります」

(三股町議会 重久邦仁議員【議長】)
「二元代表制の解散という大きな大きな力を、議会内部の解散ということに使ったことは非常に残念です」

すべての議員は、来年4月の任期満了を待たずに失職しました。

解散を受けた町議選は、来月6日告示、11日に投開票の町長選と同じ日程で行われる予定です。