人体への有害性が指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」(ピーファス)について、宮崎県による調査で、これまで西都市や新富町の一部地区で国の指針値を上回るPFASが検出されていましたが、その原因の特定には至りませんでした。
人体への有害性が指摘されている「PFAS」は有機フッ素化合物の総称で、過去にはフライパンのコーティングや洗剤、それに防水加工の衣類などに使われていました。
県によりますと、調査の結果、県内で国の指針値を超える「PFAS」が検出される範囲は西都市岡富や新富町瀬口地区など一ツ瀬川と三財川に挟まれた南北およそ2.5キロの区域の地下水だと特定できたということです。
しかし、その周辺で原因となる不法投棄や工場などは確認できず、地元住民への聞き取りでも、原因に結びつく情報はなかったということです。
県は「PFAS」の調査を終了しましたが、今後も水質の監視や西都市と新富町の一部地区で井戸水を利用している人に対し、飲用を控えるなどの指導を続けるとしています。