知人女性に性的暴行を加えたなどとして、不同意性交等致傷の罪に問われた西本誠被告に宮崎地裁は懲役4年6か月の実験判決を言い渡しました。
裁判を傍聴したMRT報道部の長友幸生記者が判決のポイントを解説します。

Q.西本被告は初公判で起訴内容を認め、量刑が争点になったが?

長友幸生記者
検察側は懲役7年を求刑したのに対し、弁護側は、被害者のけがの大部分が、被告と離れたあとに階段で転んだことによるものであることや、社会的制裁を受けたなどとして執行猶予付きの判決を求めていました。

Q.判決は懲役4年6か月。執行猶予がつかなかったのは?

長友幸生記者
量刑の理由について、宮崎地裁の船戸裁判長は「犯行態様は相応に悪質で経緯や動機に酌むべき点もない。被告人なりの反省の態度を示し、社会的制裁を受けていることなどを踏まえても主文の刑は免れない」としました。


判決のあと、西本被告の弁護人が取材に応じました。

(西本被告の弁護人)
「本人としては実刑の覚悟はできていたと、服役する覚悟はできたうえで本日の判決に臨んでおりました。情状事実をしっかりと考慮いただいたんじゃないかなというふうに受け止めています」


また、裁判員のうち4人が報道陣の取材に応じ、
「被害者が同じ女性で客観的な判断が難しかった。被告人なりの反省の態度は見られた」
「性犯罪というものが非常に重いものであると感じた」
などと話しました。

西本被告の弁護人は、控訴について「まだ考えてはいない。西本被告がしっかり判断されること思っている」と話しています。