MRTテレビ「Check!」で日常生活での疑問や不安などを調べていく「Check!調査班」。
今回は、魚介類に寄生し激しい腹痛などに襲われる「アニサキス」についてです。
6月、タレントの板野友美さんが「陣痛よりも痛い」と話して話題になりました。
その「アニサキス」ですが、原因を調べてみると、ほとんどが家庭で調理して発症していることが分かりました。
アニサキスの実態、そして予防するためのポイントを取材しました。
アニサキスは基本どの魚にも潜んでいる
白くて、にょろにょろしている糸のようなもの。その正体は魚介類に寄生するアニサキスの幼虫だ。

アニサキスによる食中毒は、全国で毎年300件ほど報告され、寄生虫について研究している宮崎大学医学部の丸山治彦教授によると、アニサキスは、基本、どの魚にも潜んでいると話す。
(宮崎大学医学部 丸山治彦教授)
「日本全国で『何を食べてアニサキス(中毒)になりましたか』というときに、サバとかサンマとかサケが多いんですよね。それは生で食べるからであって、その魚にしかいないわけではない。いっぱいいるんです。いて当然」

アニサキスは魚介類を刺身など生で食べることで生きたまま体内に入り、胃や腸の壁に突き刺さる。
すると、一部の人はアレルギー反応や炎症を起こし、激しい腹痛や嘔吐に襲われてしまう。
(宮崎大学医学部・丸山治彦教授)
「生きているアニサキスを飲み込んだら、全員が具合が悪くなるわけでは、どうもないんですよね。
人によっては脂汗がダーッとあって、吐き気がして、死にそうになって、それで救急車を呼んで病院に行ったりとか、そういう人ももちろんいます」