宮崎市の新年度予算案が、16日、発表されました。
清山市長が「次の100年へ踏み出すチャレンジ予算」とも呼ぶ今回の予算案。どんな注目事業があるのでしょうか。
(宮崎市 清山知憲市長)
「一言で言うと、次の100年へ踏み出すチャレンジ予算」
16日、発表された宮崎市の新年度当初予算案。
一般会計の総額は1840億円で、今年度の当初予算と比べると、25億2000万円、率にして1.4%上回り、3年連続で過去最大となっています。
過去最大となった主な理由は、ふるさと納税関連の経費や障害福祉サービスなどのほか、新庁舎建設に備えた基金が全体を押し上げたためとしています。
当初予算案には、「戦略プロジェクト」として、企業への支援や子育て支援などあわせて137の事業におよそ74億円が盛り込まれています。
このほか、今年4月1日に市政100周年を迎えることから、記念イベントの開催など21の事業におよそ4億7600万円が盛り込まれています。
(宮崎市 清山知憲市長)
「次の100年へ踏み出すチャレンジ予算として、我々も様々な課題解決に向けた挑戦をしていこうという姿勢を示したものとさせていただいた」
宮崎市の新年度当初予算案は、今月26日に開会する3月定例議会に提出されます。
(スタジオ)
宮崎市の新年度予算案のポイントを整理します。
清山市長は、重点的に取り組む「戦略プロジェクト」で3つの柱を掲げています。

このうちの一つ、「力強い経済への挑戦」では、経済成長やまちづくりなど64の事業を展開します。
なかでも注目が、今年4月からの「まちなか投資倍増プロジェクト」です。
これは、宮崎市中心部で老朽化したビルの建て替えなど民間による開発を促すため建物の容積率の規制緩和や固定資産税の軽減を実施する事業です。
プロジェクトの対象のエリアですが、宮崎駅周辺や高千穂通り、それに、橘通り周辺などが含まれています。
この界隈には、老朽化したビルや空き地などが存在しています。

規制緩和には条件があり、憩いの空間などのオープンスペースを設けることやにぎわい創出につながるよう1階に飲食店を構えることなどがあります。

また、「戦略プロジェクト」の「未来への投資」では、子育て支援やゼロカーボンシティ実現に向けた事業を展開します。
このうち、児童クラブ関連事業では、全部で108ある児童クラブのうち61か所で開設時間をこれまでの午後6時までから午後7時まで拡充し、子どもの安全な居場所づくりや保護者が子育てと仕事を両立できる環境を整備します。
また、交通渋滞の緩和や環境負荷の軽減を図ろうと、自転車やヘルメットの購入支援や、シェアサイクルの料金割引などを行って自転車の利用を促す事業もあります。
新年度には、宮崎市は市政100周年を迎えます。
この節目に現状の課題を解決し次の100年につなげる環境を作ることができるのか注目されます。